インプラント手術後に歯を長持ちさせるには
■インプラント手術後に歯を長持ちさせるには
インプラントはブリッジや入れ歯と比較して、寿命がかなり長い装置といえますが、手術後の過ごし方、ケアの仕方によっては長持ちさせるのが難しくなります。そこで今回は、インプラント手術後に歯を長持ちさせる上で気を付けるべきことをわかりやすく解説します。
▼手術直後に気を付けるべきこと
インプラント手術直後は、とても不安定な状態なので歯科医師の指示通りに行動するよう努めてください。具体的には、以下の点に注意しましょう。
・激しい運動はしない
・熱い湯船に浸からない
・お酒は飲まない
・タバコは吸わない
・患部で食べ物を噛まない
・患部を舌や歯ブラシで刺激しない
・処方されたお薬は指示通りにきちんと飲む
とくに抗菌薬に関しては、細菌感染の兆候が見られなかったとしても、最後まですべて飲み切りましょう。自己判断で服用をやめてしまうと、傷口に感染が起こり、インプラントの定着を妨げます。
▼治療完了から気を付けるべきこと
人工歯根が顎の骨と結合し、人工歯である上部構造の装着も終わったら治療は完了ですが、引き続き次の点に注意しながら過ごすようにしましょう。
◎メンテナンスを定期的に受ける
インプラントを長持ちさせる上で、メンテナンスの受診は欠かせません。最初の年は年に4回程度、その後も年に2~3回はメンテナンスを受けるようにしましょう。メンテナンスを継続的に受けていれば、インプラントが故障した際に保証を受けることができます。
◎セルフケアを充実させる
インプラントは虫歯になるリスクがゼロの人工歯です。インプラントの周りに汚れがどれだけたまっても、虫歯を発症することはありません。そこで油断をしていると油断をしていると歯周病にかかってしまうため、セルフケアは本物の歯以上に徹底する必要があります。インプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」を予防することは、インプラントの寿命を延ばすことに直結します。
▼歯周病がインプラントの天敵と呼ばれる理由
インプラントが寿命を迎える主な原因は歯周病です。歯周病が進行すると、インプラントを支えている歯茎や顎の骨が破壊されてしまうため、頑張って歯周病治療を行っても保存することが困難となるのです。また、インプラントには「歯根膜」という歯茎や顎の骨を歯周病菌から守ってくれる組織がないことも、歯周病の重症化に関係しているといえます。ですから、インプラントを長持ちさせたい方は、何よりもまずインプラントの天敵である歯周病を予防することから始めてください。
▼まとめ
今回は、インプラント手術後に歯を長持ちさせる方法を解説しました。今回ご紹介した点に注意すれば、インプラントを10年、15年と使い続けていくことは難しくありません。そんなインプラントの寿命を延ばす方法についてさらに詳しく知りたい方は、香川県綾歌郡綾川町のにこにこ歯科までご相談ください。